キッチンは、食事の準備や家族団らんなど、暮らしの中で重要な役割を担う場所です。
だからこそ、快適で美しく、そして使い勝手の良い空間を実現したいと考える方は多いのではないでしょうか。
キッチン空間を大きく左右する要素の一つに、照明があります。
そこで今回は、おしゃれで機能的なキッチンを実現したい方のために、キッチン照明計画の基礎知識から、リノベーションにおすすめの照明器具まで、具体的な事例を交えながら解説していきます。
□キッチン照明計画|4つの視点で理想の照明を
キッチン照明を選ぶ際に、重要なのは以下の4つの視点です。
1: 明るさで選ぶ
適切な明るさは、キッチンでの作業効率や快適性に大きく影響します。
照明器具には「6畳用」や「8畳用」など推奨する部屋の広さが書かれていることがありますが、これはリビングや寝室を想定したものです。
キッチンは他の部屋よりも明るくする必要があるため、実際の広さよりもやや大きい畳数用の照明器具を選ぶのがおすすめです。
一般的に、キッチンの広さは4畳から5畳くらいですが、作業スペースやダイニングスペースの広さなども考慮して、適切な明るさを確保しましょう。
2: あかりの色で選ぶ
照明のあかりには、大きく分けて「電球色」「温白色」「昼白色」の3色があります。
それぞれの色の特徴を理解し、キッチンに合った色を選ぶことが大切です。
・電球色
温かみのあるオレンジ色で、リラックス効果や食欲増進効果が期待できます。
料理をおいしそうに見せる効果がありますが、自然な色が若干分かりにくくなる可能性があります。
・昼白色
すっきりとした白い光で、集中力を高め、細かい作業にも適しています。
ただし、リビングやダイニングの照明が電球色など、他の部屋との色味が異なる場合は、違和感を感じることがあります。
・温白色
電球色と昼白色の中間色で、温かみがありながらも、物の色が自然に見えます。
リビングやダイニングは電球色、キッチンは昼白色のように、異なる色で統一したい場合に最適です。
3: 照明器具の種類で選ぶ
キッチン照明には、ダウンライト、シーリングライト、ペンダントライト、スポットライト、キッチンライトなど、様々な種類があります。
・ダウンライト
天井に埋め込まれた照明器具で、スッキリとした印象を与え、空間を広々と見せる効果があります。
・シーリングライト
天井に取り付ける照明器具で、キッチン全体を明るく照らすことができます。
・ペンダントライト
コードやチェーンで天井から吊り下げる照明器具で、デザイン性の高いものが多く、インテリアのアクセントになります。
・スポットライト
特定の場所を照らす照明器具で、作業スペースやダイニングテーブルを明るく照らすのに最適です。
・キッチンライト
キッチンの形状に合わせた照明器具で、手元を照らしたり、周囲を明るくしたりできます。
4: 交換方法で選ぶ
現在販売されている照明器具は、ほとんどがLEDタイプです。
LEDは長寿命で、頻繁な交換の手間が省けるため、照明器具には「一体型」タイプが多く販売されています。
一体型タイプは、寿命が来たら器具ごと交換する必要がありますが、ランプ交換型は、ランプのみを交換することができます。
ランプ交換型は、一体型に比べて価格が高くなる傾向がありますが、自分で簡単に交換できるため、急な故障時でも安心です。
□リノベーションで実現する!キッチンにおすすめの照明
リノベーションでキッチン照明を選ぶ際に、参考にしたい照明器具を、具体的な特徴やメリットとともにご紹介します。
1: ダウンライト
ダウンライトは、天井に埋め込まれるため、スッキリとした印象を与え、空間を広々と見せる効果があります。
また、光が直接目に当たらないので、眩しさを抑えることができます。
・メリット
– スッキリとした印象
– 広々とした空間
– 眩しさを抑えられる
・デメリット
– 設置に費用がかかる
– 照明器具の交換が難しい
2: シーリングライト
シーリングライトは、天井に取り付ける照明器具で、キッチン全体を明るく照らすことができます。
デザインも豊富で、インテリアに合わせたものを選びやすいのも魅力です。
・メリット
– キッチン全体を明るく照らせる
– デザインが豊富
・デメリット
– 天井に設置する必要がある
– 大きなものが多く、圧迫感を感じることがある
3: ペンダントライト
ペンダントライトは、コードやチェーンで天井から吊り下げる照明器具で、デザイン性の高いものが多く、インテリアのアクセントになります。
キッチンカウンターの上やダイニングテーブルの上に設置すると、おしゃれな空間を演出できます。
・メリット
– デザインが豊富
– おしゃれな空間を演出できる
・ デメリット
– 高さ調整が必要
– 照明器具の交換が難しい場合がある
4: スポットライト
スポットライトは、特定の場所を照らす照明器具で、作業スペースやダイニングテーブルを明るく照らすのに最適です。
また、壁に向けて間接照明として使うこともできます。
・メリット
– 特定の場所を明るく照らせる
– 間接照明としても使える
・デメリット
– 設置に費用がかかる
– 照明器具の交換が難しい場合がある
5: キッチンライト
キッチンライトは、キッチンの形状に合わせた照明器具で、手元を照らしたり、周囲を明るくしたりできます。
シンクの上や吊戸棚の下に取り付けることが多いです。
・メリット
– 手元を明るく照らせる
– 周囲を明るく照らせる
・デメリット
– デザインが限られる場合がある
□まとめ
今回の記事では、キッチン照明計画の4つの視点と、リノベーションにおすすめの照明器具について解説しました。
照明選びは、キッチン全体の雰囲気や使い心地に大きく影響するため、慎重に進めることが大切です。
この記事を参考に、ご自身のキッチンに最適な照明計画を立て、快適で美しいキッチン空間を実現してください。